リビングは家族が集まる所
「リビングってなに? なにをするところ?」と聞かれて答えられますか。
多くの人は「家族だんらん」「テレビを見るところ」「新聞をよむところ」子供ならば、「勉強をするところ」「おもちゃで遊ぶところ」「おやつを食べるところ」などだと思います。
ちょっと、よく考えてみてください。これって、「多目的室」ではありませんか。
「目的があまり決まっていない部屋」がリビングなのです。
ちょっと待った!「目的が決まっていない部屋を作らなければならないってこと。それって困るじゃん」という感じでとても疑問です。
目的が決まっていないのに、「どうやって作れば良いんだろう?」となってしまうのがリビングなのです。
ちょっと、解り難いですかね。何を言いたいかというと、「リビングはいろいろな使い方ができなければならない部屋」ということです。
ただ、広い空間があれば良いだけの部屋ではありません。多用途に使える部屋として、造らなければなりません。この辺が非常〜に難しいのですが、わかってもらえますか。
家族だんらんをしやすかったり、テレビが見やすかったり、読書や新聞を読むことが手軽に出来なければならないかったりします。
更に子供が遊びます。勉強もします。ダイニングの代わりのおやつを食べる食堂になったりもします。とても忙しく使用目的が変わる部屋がリビングなのです。
そして、使用目的がいくつも重なるのがリビングなのです。あちらでは新聞を読み、こちらでは勉強をしていて、そっちでは子供が遊んでいる。そんな状況になってしまうのがリビングなのです。
全ての状況にマッチする部屋を造るということは大変です。正直な話は無理です。ですが、やりたいことが「工夫すれば出来る」そんなリビングを造りたいとは思いませんか。
それには大変ですが、使用目的をはっきりさせる必要があります。予想できる、全ての使い方を考えてください。そして、それらが「出来る部屋とはどんな部屋なんだろう」と考えてください。
きっと、いろいろな使い方が出てくると思います。それらをまとめて「リビングの存在、必要性」を検討することによって、使い易いリビングが誕生します。
リビングを使い易くする為には、置くものの吟味が必要です。人の行動には多くの場合、「もの」が関係します。新聞を読む時、遊ぶ時、勉強をする時、全て、何かがあります。当然、「もの」があるということは収納する場所が必要となります。
ものの置く場所を確保してあげないと「もの」は部屋の中にあふれだします。
新築の家が雑然としてしまうのは悲しいですよね。
使い方から考えた「ものの行き場所」をリビングに造ってあげてください。
家の中で、一番使用頻度が高いのがリビングです。リビングは上記のように多目的に使います。ですので、一番使われます。
一番使われる部屋なので、良い場所に良い条件で造ることが大切だと思います。又、お金を掛ける部屋を選ぶとすれば、間違いなく最初に選ぶ部屋となるでしょう。
お金を掛けて良い部屋にして、気分良く生活できるようにしましょう。
それが、お金の上手な使い方だと思います。
又、動線計画をする時には、家族の集まりやすい場所に設けましょう。自然と家族が、集まりたくなるリビングが出来上がると、家族間のコミュニケーションがとれて、家族みんなが幸せになれます。
●これから家を新築する方へ
リビングにテレビを置く家が多いと思います。これが結構、曲者です。いろいろな邪魔をしてくれます。テレビの存在価値、意味をもう一度お考えの上、リビングにテレビを置くか、ご検討下さい。
◇道先 案内人(みちさき あんないと)のお勧めはリビングに併設されたテレビルームです。ダイニングにテレビを置いても良いかも知れません。
リビングにテレビを置かないことで、家族だんらんが取り易いリビングになると思います。
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